日本のターミナルケアの諸問題

いま注目されているターミナルケアを知っておきましょう!
ターミナルケアに関連する諸問題

ターミナルケアに関連する諸問題

日本でのターミナルケアは、まだ国をあげての政策もしっかりとしておらず、様々な問題を抱えているのが現状です。終末期における患者の人権や人格を尊重する動きは活発化していますが、それに伴う延命治療の有無、ターミナルケアへの国民全体の理解、安楽死問題などが山積みです。質の良いターミナルケアを行っている国は同様の問題をひとつずつクリアしていますし、患者の権利を守るという最も大切なことがしっかり確立されています。これが日本と大きな差を生む部分ではないかと感じます。

新しい概念と文化的背景

新しい概念と文化的背景新しい概念と文化的背景

歴史が浅い日本のターミナルケアは、まだまだ問題が多いです。自分の最期の在り方を自分で決める事に関して、一般の人の理解が少ない事もその原因の一つです。例えば、自分の最後の在り方を家族に伝えても納得してくれなかったり、たとえ家族が納得しても、その最期が訪れた時に周囲から偏見の目で見られるなど、ターミナルケアに対する意識は全体でみるとまだ低いと言えます。また、国として、このターミナルケアについての法律が定まっていない事も背景としてあります。その為、今後、ターミナルケアへの関心は高くなると思います。

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望まれない延命治療

望まれない延命治療望まれない延命治療

自分の最期は無駄なく終わりたいと考える方も多いかと思います。限りある命を必要以上に伸ばす事を嫌がる背景には、ただ延命の為だけに、体中にたくさんの管やチューブを入れられ、自分の意思確認をして貰えないという部分にあるのです。医師や看護師は、病気を治す事、死を少しでも遠ざける事を第一に考えます。さらに、終末期の患者の意識がない状態で、家族の意思が少しでも長く生きさせて欲しいということならば、すぐさま延命治療が進められてしまうのです。

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抗がん剤が引き起こす副作用

抗がん剤が引き起こす副作用抗がん剤が引き起こす副作用

がんもひと昔前から考えると、不治の病とは言えなくなってきました。治療期にあたるがんは、積極的にがん治療を行います。しかし、そこには、つらい副作用が待ち構えています。強烈な吐き気やだるさ、食欲不振、髪の毛が抜けるなど、心身共に大きなダメージを与えます。精神的なダメージはより病状を悪化させる原因になる事もあるのです。治療期でも終末期でも、抗がん剤治療はつらい治療となりますので、自分のターミナルケアを考えた時に、抗がん剤使用の有無やいつまで続けるかを合わせて考えておくことも必要です。

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安楽死への考え方

安楽死への考え方安楽死への考え方

日本の安楽死は、まだ法的に許されていません。アメリカでは既に合法化されていて、安楽死は患者の権利を守る事として容認されています。しかし、やはり全ての人が安楽死を良しとはしていません。宗教的な考えや、個人の価値観は統一はできません。日本では安楽死について議論されていますが、その背景にあるのは、患者を尊重したものではなく、国の負担になっている社会保障制度の部分、老老介護の現状からくるものです。ターミナルケアで自分の最期を自分で決めていけますが、安楽死の合法化はそう簡単ではないようです。

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見習うべきイギリスの取り組み

見習うべきイギリスの取り組み見習うべきイギリスの取り組み

世界でターミナルケアの質の良さランキングで一位をとったのはイギリスです。イギリスのターミナルケアは、質の良さばかりにこだわらず、社会保障の軽減も行っていきました。また、患者が望む場所での最期を迎える事にもこだわりました。その為、今では在宅のターミナルケアへの支援は手厚く、24時間体制でサポートを受けられたり、医療従事者のフォロー、在宅ターミナルケアの社会保障制度などが充実しています。上位ランクの国々の共通する特徴は、ターミナルケアの理念がしっかり国全体として広がっている事です。

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