世界一のイギリスのターミナルケアを知ろう

いま注目されているターミナルケアを知っておきましょう!

見習うべきイギリスの取り組み

80ヵ国中14位という評価を受けた日本のターミナルケアですが、トップに立つのがイギリスのターミナルケアです。ここではイギリスのターミナルケアの質の良い取り組みを知り、日本で起こるターミナルケア問題解決のヒントにしたいものです。

見習うべきイギリスの取り組み

最期の場所を選べるように

イギリスのターミナルケアの最大の特徴と言えるのは、最期を病院で迎える多くの患者の現状を変えることにありました。住み慣れた地域にあるホスピス施設や自宅など、最期は患者が望む場所で過ごすという取り組みを行いました。また、終末期の質を高めるだけではなく、医療にかかる国の費用負担を削減する目的で始まりました。終末期の患者をを自宅に戻すとなると、十分なターミナルケアを受けられるのか、家族に大きな負担がかかってしまうのではないかと心配になるところです。
イギリスでは在宅でもしっかりターミナルケアを行えるよう、確実な24時間体制のケアが提供されるので、患者やその家族は穏やかな時間を過ごせるようです。また、この体制を維持継続する為に、病院の医師と居住地区のかかりつけ医院、そして看護師が効率的に仕事をしている点も高い評価を得られる部分でもあります。また、慈善団体が自宅でのターミナルケアをサポートしています。

最期の場所を選べるように

日本との比較

2011年10月に、厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会で使用された資料によると、日本では、がんで死亡した患者のうち、ターミナルケアを受けた患者の割合はイギリスの4分の1程度にとどまっています。その内、在宅でターミナルケア受けている割合は、イギリスは5割を超えているのに対し、日本は1割を切っています。この事からもイギリスの在宅ケアの質の良さが見えてきます。ただ、この比較は日本が本格的なターミナルケアを考える為に、2012年から始めたがん対策推進計画以前の数字の為、現在ではこの差はさほど開いてはいないかも知れません。

日本との比較

ターミナルケアトップの国の特徴

レポートでは、ターミナルケアで評価の高い国々の特徴をまとめています。その特徴とは、国家として効果的で力のあるターミナルケアポリシー構想を備えている、ターミナルケアを受ける患者には金銭的負担を軽減する補助がある、一般又は専門の医師や看護師にターミナルケアトレーニングを提供している、ターミナルケアに対して国民の意識が高い、オピノイド鎮痛剤を広い範囲で使用できるなど、ターミナルケアに関して柔軟な考え方や教育がしっかりしている点が見受けられます。この様に日本でも、患者とその家族が望む場所で、安心して終末期を過ごせるような体制作りが必要であり、様々な問題解決の糸口になるかも知れません。

ターミナルケアトップの国の特徴

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