医療の発展で変わるターミナルケアとは

いま注目されているターミナルケアを知っておきましょう!
日本のターミナルケアを考える

変わりゆくカタチ

ターミナルケアの日本での歴史は、1970年頃に日本にターミナルケア紹介され、大阪の淀川キリスト教病院でホスピスが誕生した事がターミナルケアの始まりとされています。1990年には健康保険でも認められるようになり、その数を急激に増やしました。その後、2006年のがん対策基本法の誕生により、がん拠点病院でターミナルケアチームを置く事が義務付けられた事が、更なる弾みとなっています。

変わりゆくカタチ
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ターミナルケアとは

ターミナルケアと聞くと、余命宣告後、治療法が無いというイメージを持たれている方が多くいます。しかし本来ターミナルケアは、死を間近にした患者の苦しみを救う事から運動が始まりました。この部分は、いまでもターミナルケアの重要な役割のひとつでもあります。でも、がん患者の苦しみは、治療が出来なくなってから出現する訳ではありません。がんとわかった早期から、多かれ少なかれその苦しみや症状が出る場合があります。その様な患者に、いつでも症状を和らげる手段であるターミナルケアを併用し、患者の負担を軽減しながら治療を受けて貰うという考えが今日のターミナルケアに反映されています。

ターミナルケアとは

化学療法の進歩

近年、特に化学療法はがん治療において発達しました。化学療法の発達の歴史は、効果は最大で副作用は最小で、というものです。その中には、従来からすると考えられない位、副作用の少ない抗がん剤、つまり経口抗がん剤やホルモン治療などが出てきました。また、外来での化学療法や、副作用を抑える方法が増えていて、入院してつらい治療期間を過ごさなければならないというイメージも大きく変わりました。
しかし、現実には亡くなる2、3ヶ月前まで化学療法をやっている事が少なくありません。つまり、単に期間で末期を決める意味は無くなり、ターミナルケア主体の治療に移行する時期を定める事も出来なくなったという事です。何故なら、副作用が軽い化学療法であれば、たとえ大きな効果は無くても抗がん剤を続ける、長期で抗がん剤が続けられるなら希望があるかも知れないという生き方を選択出来るからです。この様にがん治療からターミナルケアに移行するという考えだけではなく、死の直前までがん治療を進める、ターミナルケアとがん治療を混合する、ターミナルケア主体で最期を迎えるなどの選択肢が生まれ、患者とその家族が一番良い方法を選ぶ事が出来るようになったのです。

化学療法の進歩

これからのターミナルケア

何時でも、何処にいてもターミナルケアというのが、療養する患者には必要です。痛みや苦しみが出たからホスピスに入院しないとダメであるとしてしまったら、著しく生活に制限が出てしまいます。ですので、外来でも入院中でも、又は在宅で療養中でも、場所や時期を問わず何時でもターミナルケアが受けられる体制が必要です。また、ターミナルケア病棟への入院も制限を付けずに、症状があるときにいつでも入院出来て、体調が整ったらがん治療に戻るといった柔軟性も大切です。これはがん対策基本法や2008年の診療報酬の改定などでも謳われています。この様に、最新のターミナルケアとは、患者やその家族が自分らしく、家族らしく過ごせる事が目的なのです。

これからのターミナルケア

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